RAMP ZERO(ランプゼロ)スケートボードパーク&スケートボードスクール 導入事例


今回のインタビューは、東京都荒川区にある南千住駅から徒歩1分のスケートボードパーク「RAMP ZERO(ランプゼロ)」を運営する東京地下鉄株式会社 村田 幸星様にご協力いただきました。
スケートボードパーク・スケートボードスクールを運営するに至った経緯や、予約管理システム部 山田太郎の導入効果についてお伺いしました。
目次
東京メトロがスケートボードパーク!? 事業の経緯を教えていただけますか?
弊社は東京メトロ(旅客鉄道事業)の他、不動産事業や商業施設の開発・運営等を行なっておりますが、このスケートボードパークが出来た背景には「メトロのたまご」という社内提案制度を利用して、スケートボードパーク建設を提案したのが始まりです。
2022年に私が社内に提案したところ、事務局から以前に同じくスケートボードパーク建設の提案をした人がいると知り、志を分かち合える仲間と出会うことを機に、一緒に企画を練り、段階的な社内審査を経て、日比谷線南千住駅の高架下で事業検証を行うことが決定しました。
当時、私は所属が工務区で線路の保守をしていて、もう一人の提案者は電気設備の保守をしていましたが、事業検証が決定したことでスケートボードパークの立ち上げに専念する事ができ、雑草だらけだった高架下に今のRAMP ZEROスケートボードパークを完成する事ができました。

導入の経緯をお聞かせください
運用する上で、スマートロックで入退館管理ができると省人化できて運用コストが抑えることができると考えていたのと、現場では現金を取り扱うことにリスクを感じていたので、オンラインで決済が完結できる予約システムを探していました。
これらを実現できる予約システムは色々とありましたが、機能を追加するとオプション費用が上乗せされ価格が高くなっていく予約システムが多かったのと、入退館管理(スマートロック)が出来る予約システムとしては、予約管理システム部 山田太郎とアリゲイトの組み合わせが機能面、コスト面で他社より優れていました。
さらに、5店舗まで追加費用がかからないという点も将来を見据えた時にとても魅力的な予約システムだと思いました。
どのように運用されていますか?
当パークではグループレッスンとフリー滑走の2種類の予約プランを利用しています。
グループレッスンでは初心者向けの体験会だったり、初級から中上級者向けの予約プランなどをそれぞれ用意して運用しています。
フリー滑走では通常の場所(エリア)予約機能を使うと利用時間枠をお客様の方で自由に設定する事ができないので、レンタル機能を使って予約を受け付けています。
レンタル機能だとお客様が利用時間(開始・終了時間)を自由に設定し、予約を申し込めるのでスケートボードパークのフリー滑走に適した運用が実現できました。
決済面ではクレジットカード決済、PayPay決済を利用することで現場で現金を取り扱うことなく、オンライン上で全て完結できるようになりました。
スマートロック機能の使い方をお聞かせください
当パークでは入り口の一箇所にスマートロックを設置しています。ただ、電気工事の関係でオープンまでには設置が間に合わず、運用開始後にスマートロックを設置する形となった為、切り替えのタイミングで予約情報の把握が大変でしたが、スマートロック機能の導入に関しては、管理画面で容易に設定する事ができました。
スマートロック機能を導入することで、人を介さずに予約されたお客様のみスケートボードパークに入室できるので、小さなお子様でも安心安全にスケートボードができる環境を提供できています。

今後の目標についてお聞かせください
私自身は中学3年の時からスケートボードを始めて、細く長くという感じではあるんですが、いつも身近にスケートボードがある環境で生活してきました。
東京オリンピックやパリオリンピックの時などはオリンピック選手の活躍によって、一時的に人気は出るのですが、近くで気軽に滑れる場所がなく、スケートボードパークのキャパに対して利用者が溢れ返って満足に楽しむことができなくなってしまったり、オリンピックの影響で親が子供に無理やり滑らせる光景などを見てきました。
スケートボードには、競技として極めていく面白さもあれば、日常の中で自由に楽しむスタイルの魅力もあります。
私たちは、そのどちらも素晴らしいものだと感じていますし、スケートボードを通じて「こんなに自由で楽しい世界があるんだよ」ということを、これからも伝えていきたいと思っています。
また、当パークのように入口に電子鍵がついていて安心安全にスケートボードを楽しめる環境がまだまだ少ないと思っていますので、このスケートボードパーク事業を継続し発展させていくことで、私たちが想うメッセージを広げていけると確信しています。
当パークでは主に土日に体験会を開催していますが子供から大人まで幅広くご利用いただいております。中には30代後半からスケートボードを始めてどっぷりハマっている方もいらっしゃいますので、本当に興味のある方には利用していただきたいと思っていますし、これからも体験会を続けていくことでスケートボードの魅力をたくさんの方に伝えていきたいと思っています。
※本記事の内容は(取材日:2025年7月1日)時点のものです。